木嶋佳苗の再逮捕の不自然さ
おかしいのはなにも一連の事件全体だけではありません。一つ一つの事件の内容も不自然だったりあり得ない事実が含まれているのです。
この木嶋佳苗の事件の捜査や裁判の内容も不自然なのです。
最近の木嶋佳苗の事件の情報として出てきたのは、東京都青梅市の寺田隆夫さんの自殺を装った殺人と、千葉県野田市の安藤健三さん(80)の不審死事件で、木嶋容疑者が再逮捕されたという情報です。
しかしこの再逮捕のタイミングは不自然です。
この再逮捕されたとき、木嶋佳苗は埼玉県富士見市で死亡していた大出嘉之さんの殺人事件で公判前整理手続き中だったのです。
この事件が発覚した当初、大出さんの事件と同時に千葉の安藤さんや青梅の寺田さんの自殺も木嶋佳苗による仕業だとされていました。
しかし大出さん以外の事件に関する証拠などの情報は出てこないまま、大出さんの事件の公判前整理手続きがはじまったのです。
この状況からすると、検察は大出さん以外の事件での証拠らしい証拠が出てこないため立件するのをほぼあきらめて、大出さんの事件だけで公判前整理手続きが始めたと考えられます。
しかしその最中に、突如青梅・野田の事件に関する有力な証拠が出てきて、たて続きに再逮捕されたのです。
これはかなり不自然な話です。
そして出てきた証拠というのが、寺田さんの姉の証言や寺田さんから木嶋被告の銀行口座に多額の金が振り込まれていたこと、事件当日寺田さんのマンション近くで木嶋被告が目撃情報というものです。
しかしこれらはどれもとっくに出ているはずの有力な情報です。
捜査の初期段階で被害者の身内には散々話を聞いているはずで、寺田さんの姉の証言はとっくに出ているはずです。
口座に寺田さんから多額の入金があったことも、そもそも木嶋佳苗は金銭がらみの詐欺事件で5度も逮捕されているわけだから、その木嶋容疑者の口座への入金の情報はとっくにわかっていたはずです。
その情報が事件発覚からだいぶ時間が経ってから出てきて、そして他の事件の公判前手続き中に再逮捕です。
不自然極まりない状況です。